3/19(水)橙の ナイフ突き立て 吹き出せる 渋味に顰むる 皮の厚さよ
- 橙の
- ナイフ突き立て
- 吹き出せる
- 渋味に顰むる
- 皮の厚さよ
3/18(火) 華やかさ つるるんと剥き ぽてれんは サフランの黄を 夢に見もする
- 華やかさ
- つるるんと剥き
- ぽてれんは
- サフランの黄を
- 夢に見もする
3/17(月) 何するも 金のかかりて 何するも すり減らせらる 靴底も無し
- 何するも
- 金のかかりて
- 何するも
- すり減らせらる
- 靴底も無し
卒業間近になりまして、遊び収めと花を咲かせる皆様を横目に、今日も労働に勤しみます、芭蕉です。
色々と物入りになると、お金というものの重要性が生命維持にまで口を出してくる。
なるべく現金で何物も揃えようと、先月躍起になって働いたお陰で蓄えは無くは無いのですが、スーツに革靴、白物家電、家賃に何やかんやで10万など軽く飛ぶ。
漸くカードというものも作りましたのでそちらを頼れば何分不自由無くやれるのですが、やはり借金して物を買うというのが不安で。
結局、必死になって働かざるを得ず、幸福と金の関係について色々と、疲労でぼんやりする頭の隅で考えつつ、兎に角四角を円にしようと生きている次第です。
勿論、金の話ばかりする人間というのは醜いですが、生きるためにはお金が必要で、それに向き合わずに霞と戯れて過ごすというのは、生を放棄するか、そこそこの家柄の方しか出来ないというのもまた事実。
芸術にはそのような隔世を生きる精神が必要だとも巷では言います。でも、生への執着にどっぷり浸かっている私は、そもそもの才能の不足というのは置いておいて、精神がまだまだその境地には達せないようです。
そう言えば話は変わりますが、5月のコミティアは申し込み受け付けメールが先日来まして、恐らく無事通過したんだろうという事になりました。
3月末までには原稿を仕上げないと、同人誌の完成という観点からも、元々自分の好きで作っている物とは言え、少しでも人に読んで欲しいためにする宣伝という観点からも、私事のスケジュールという観点からも、どうにもならぬ。
ただ一方でやらねばならぬ事は他にも山のように積まれているため、これは精神論を唱える前に行動あるのみ。暫くは睡眠を削り、何とか間に合わせようと思いますので、皆様どうかよろしくお願いします。
3/16(日) 味噌汁の 底見え始め ぽっつりと 祖父が呟く 戦争前夜
- 味噌汁の
- 底見え始め
- ぽっつりと
- 祖父が呟く
- 戦争前夜
3/15(土)歌えない 子牛引きずる 朝市場 晦ます林檎は 餞なれや
- 歌えない
- 子牛引きずる
- 朝市場
- 晦ます林檎は
- 餞なれや
3/14(金) 寓話へと 差し出されたる 赤い靴 南の海に 郷里を求めり
- 寓話へと
- 差し出されたる
- 赤い靴
- 南の海に
- 郷里を求めり
3/14(木)肌色の 名はいつの間に 過ぎ去るや 12の自由の 寂しさも真
- 肌色の
- 名はいつの間に
- 過ぎ去るや
- 12の自由の
- 寂しさも真