ポストイットとラインマーカー

わなび学生による漫画、アニメ、日常中心の覚書ブログ。短歌も1日1首載せています

12/2(月)主人公にはなりたくないから、名脇役の親友になりたいね

  • ショーウィンドウ
  • 顔へばりつけ
  • 覗く子よ
  • 欲するものは
  • 皆外にあり
 
 
 
 今日は諸用があって、離れて暮らす兄と会ってきた
 
兄は身内が言うのも何だが、知と徳を兼ね備えたなかなかの好人物で、比較されて辛い時期もあったけれど私が心を許す数少ない身内だ。漫画やアニメの好みの影響も、少なからず兄から受けている
 
最近実家であった事やお勧めの漫画等について話した後、WHITEALBUM2の話題に話が移った。そこで、兄と私が話して出た結論は「飯塚武也はいい奴」だった
 
 
 漫画やアニメ、ゲームの登場人物はハチャメチャで自分勝手な人間が多いからか、脇役、特に親友の人徳がいつも煌めく。
 
WHITEALBUM2もその例外ではなく、特に武也はあのドロドロの三角関係に近づきながら親友の春樹を支えている点で、私達の中で好感度MAXの漢気ある人物だ
 
いや冗談抜きで、私達は武也のようにはなれまい、本当に。アニメ化以降のゲーム版の話になると特にね
 
 
主人公にはなりたくないから、名脇役の親友になりたいね

12月の寒空の下、私達は揃って、心から呟いた
 
 
 
 兄と別れた後、大学の講義が終わって友人との帰り道。相変わらず12月が淋しい、○○とどうにも上手く行きそうにない云々とごねる友人(私の周囲の人々はそう言っている人間が多いのでもう区別が付かない)に私は提案した
 
幸せを求めても手に入らないなら、配る側のサンタになったらいいよ
 
我ながら名案だと思った。そうだ、自分が分かち合う幸せを持たないならば、クリスマスの象徴にして幸せを振りまくサンタになればいい。そうすれば孤独な私達も幸せを分かち合う輪の中に必ず溶け込める。うん、いいアイディアだ
 
 
 しかし友人にすぐに否定された
 
いい、芭蕉。サンタといえど資本主義の犬なのよ
 
ああ、私は察した。そりゃそうか、持たざるものは配れない。形あるものも、配る相手も多く持たない、色々な意味で貧しい私達は、サンタにはなれない。六本木ヒルズに住む人達のほうがサンタにはふさわしいのだ
 
 
 やはり、私達は名脇役にはなれない。それは私たちが自分の人生の主役さえまともに出来ていないからかもしれない。そう、思った
 
 
 
閑話休題
 
 
 
 読者の方はこの前の記事でなんとなく察していると思うが、実は最近家の居心地が悪い。だから昨日もネットカフェに行っていた。
 
そして前回と同じく、名漫画達に出会った。折角なので今日は、いやいつもやってるだろうというツッコミは置いておいて、昨日読んだ漫画の記録を付けようと思う
 
 
 

四月は君の嘘

四月は君の嘘(1) (月刊マガジンコミックス)

四月は君の嘘(1) (月刊マガジンコミックス)

【ストーリー】
 主人公である有馬公生は、天才的ピアニストとして名を馳せた事もある男子中学生。
小学生の頃の公生は、重い病に侵された母早希を喜ばせたい、元気にしたい一心で、世界的ピアニストになりたかった母の夢を代わりに叶えるため、その指導による「正確かつ厳格」な演奏でコンクールを総なめしていた。
しかし、あるコンクールで自由な演奏をしたことで母と行き違い、暴言を吐いた直後に母が死亡。精神的なショックからか、公生はヨーロッパコンクール進出を控えた次の国内コンクールで「自分の演奏が聴こえない」という症状を発症。中学生の現在に至るまで長くピアノから離れていた

 そんなある日、公生の前に1人のヴァイオリニストの少女が現れる。少女の名前は宮園かをり
かをりは公生の幼なじみ澤部椿の紹介で、同じく幼なじみのスポーツマン、渡亮太のファンとして登場するも、その自由な演奏で公生を魅了。強引な方法で、再び音楽の舞台へと引きずり上げるのだった
かをりに反発するも、徐々にその優しさに心を許し、惹かれて行く公生。音楽の自由さを教えられた公生は、かをりと並び立つため歩き始める
 
 
 私の漫画道にとって師匠とも言うべき親友から、芭蕉は必ず気に入るよと勧められていたため、現在出ている7巻まで読んだ。
 
作品のイメージとしては『3月のライオン』と『エヴァンゲリオン』を足して2で割った感じ。
 
意味がわからなかったら申し訳ないが、ストーリーとしてはあまり目新しさを感じる作品ではなかった、という意味で捉えて頂けるとありがたい。割とささっと読めた
 
 
 だが、主人公に鬱々とした試練が降り注ぐ展開は私好みなのでそこは嬉しい。
 
やっと母の影とお別れ出来たのに、悲しみで成長する「鬼の道」を行く公生には再び試練が降りかかる……かをりにだぶる母の影
 
他にもめきめと力を伸ばすライバル達がいて。音楽漫画なのに少年バトルものみたいで、こういうのも悪くない
 
 
 あと、登場人物、特に幼なじみ周辺の人物(言うて音楽関係以外はそれしか登場人物がいないのだけれど)同士の距離感が私は好きだ。
 
時間をかけて自分の想いに気づく椿や、椿を親友としてそれとない距離感で心配する女の子(名前忘れた)。必要以上にベタベタしないのが心地いい。
 
特に私の一押しは亮太。おちゃらけて女の子の尻ばかり追いかけているようで、実は人一倍気を使っている人物。亮太がいたから公生はかをりと向き合い、ピアノの道に戻れたと言える。
 
 
 そうそう、亮太の名言と言えばこれ
 
心魅かれるコには好きな人がいるのは当然。恋をしてるからそのコは輝くんだもん。だから人はー理不尽に恋に落ちるんだ
 
かをりは亮太が好きで、僕は友人Aだ。そんな僕がかをりを好きで良いのかと言う公生に、亮太がかける言葉。本当に中学生なの? こんな言葉、親友にかけられる人間になりたいよ
 
 
 うん、来年1月の新刊が楽しみだ
 
 
 

・なかじまなかじま

なかじまなかじま 1 (花とゆめCOMICSスペシャル)

なかじまなかじま 1 (花とゆめCOMICSスペシャル)

【ストーリー】
 地方から一般受験でお嬢様大学に入学した主人公北白川麗奈。一般家庭出身で身長が高く、ブスで陸上オタの彼女は、お嬢様大学でも浮いた存在
しかし、ひょんなことから映画監督の中島圭に女優として見出される。下品で粗野で自分勝手に他人を振り回す圭に当初麗奈は嫌悪感を抱くが、徐々に圭を心の片隅に置いてしまう。
一方で、ずっと応援している陸上選手、中島俊選手(しかも実は圭の息子)ともお近づきになれたりして、どうする麗奈!
 
 
 12/20に2巻が出るらしいので1巻を予習。話は所謂「はいかむり」ものか
 
最寄り駅の高口馬場駅のロータリーと学園の外観やしきたりから見て、舞台の紅学園大学は学習院女子大学がモデル。他にも作中には嵐の二ノ宮一也をモデルにした三ノ宮一也とか、現実をモデルにしたらしき人や場所が出てくるのだが、大学は兎も角人物に関しては読者層の好みというよりかは作者の好みがダダ漏れなように感じる
 
話の展開は、タイトルから見ても、順当に行けば麗奈を巡って父vs子の展開になるのかなあ。
 
 
 個人的には舞台が大学のすぐ近くなので、自分の通学路に少し妄想を膨らませて読めたのがまず楽しかった
 
主人公が、『君に届け』主人公の黒沼爽子にも通ずる「雰囲気ブサイク」であってブサイクではない事はご愛嬌。そりゃモデルに誘われるんだから当たり前だけど。
 
本作は、主人公は至って普通の「はいかむり」の子なのだけれど、主人公周辺の登場人物が面白い。例えば、友達ポジションの桜沢かすみ。かすみは内部進学で、小説執筆のための書斎欲しさにサークルを立ち上げた、こちらも大学の雰囲気から少し浮いた変人。この人は、つついたら色々出るだろうという意味でも、主人公の唯一の友人でありながらその周辺を面白半分にかき回すという意味でも重要な役回りを演じるだろう
 
 
 まあ作者が西氏という事で、忘れてはいけないのはどちらかというと登場人物のおじさんか。それにしても、相変わらずかっこ良く汚れたおじさんを描くのが上手いな、西氏は。
 
圭はまさに「ただしイケメンに限る」が必ず前に付く行動ばかりするイケメンで、同氏の作品の『恋と軍艦』のサーシャを外交的にしたキャラクター
 
純真無垢の象徴のような俊も、歳をとったら父親の圭に似るのかしら。作中でその片鱗を見せて汚れてくれたら美味しい展開だなあ、と私は楽しみにしている
 
 
 
 さて、今日は以上でおしまい。あとは、下の3作も読んだけれど、それぞれ以下の理由で載せていない
 
・3.3.7ビョーシ1〜6巻
長くなりそうなので10巻まで読み終えたら後日感想を書く
 
web連載に合わせて読んでいるので特に感想無し。安定の面白さである
 
・カムイ伝1巻
 偉大過ぎて書ける気がしない。全て読み終えたら書く
 
 
 
 何か今日はオチが決まらないな……
 
兎に角何が言いたいかというと、旅行の時も感じたけれどネットカフェや漫画喫茶最高!
 
単行本も買いたいし、時間やお金がある時に限るけれど、今度からもっと利用しよう。
 
 
 
 ちなみに、明日は今日購入して感動が止まらなかった漫画を紹介する予定
 
新人作家の方で、紹介する予定の作品が初単行本らしいがとてもそうは思えない出来だ。
 
本当に、ここのところアタリの漫画を引くことが多くて嬉しい限りだなあ